真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 137

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相原ガガ美 2021/12/14 (火) 21:58:52 修正

俺の第三の目と言っても過言ではない断片(フラグメント)
神々の義眼(ワイルド・スコープ)』が溝鼠(ミッキー)の身体の違和感をクッキリと捉えていた。

「失礼だが…アンタは"どっち"だ?」

「ハハッ…悪いな、何だか今は」
「耳が遠くてよく聞こえないな。」

―――
―――――…

「行ってしまいましたね…野蛮さん。」

「あぁやっと帰ってくれたな、あのスケベ野郎。どうやら俺達の体を断片(フラグメント)を使って透視していたらしい。」

「えぇ…そうなんですか。」

「何だか反応が薄いな灰菜、それとも…俺が"スターチス"だと疑っているのか?」

「…………。」

「…図星か。いや、仮面なんて被ってれば俺が素顔を見せたくない何者かだなんて疑うのも無理はない。まぁ今はそれでいい。」

「…私は別に詮索しません。だけどあの時、やばんさんの銃弾から守ってくれたのは目の前にいる仮面を被った他でもないあなただから…それが嬉しかった。」

「灰菜、その(あざとくてチョロい)性格だとこの先ロクでもない男共に言い寄られるぞ。」

「他の人から好かれるのは嬉しいので…それはそれでいいです!」

「ハハッ…そうか…。」
「帰ったら忙しくなるぞ、なにせロクでもない罪人共の巣窟、浄罪の大監獄『パノプティコン』を急襲するプランを一から立てる。今はショコラテリアにいないメンバーの力も募ってな。」

「会合で言ってた事ですね…!パノプティコンに収容される未来羽いろさんの解放…!」

「あぁ、今回の急襲は何時にも増してイベントがより取り見取りだ。勿論急襲すれば絶対無事に帰って来れる保証も無い場所だが…」
「ついて来れるか?灰菜。」

「…はい!」

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