真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 129

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相原ガガ美 2021/11/23 (火) 23:37:22

「ハハッ!俺は嘘は吐かない!」
「俺が嘘を吐くのは嘘を吐くのはウマい冗談(ジョーク)を思いついたときだけだ!ハハッ!」

仮面のマスコットキャラクターさながらの甲高い声で、何がそんなに可笑しいのかそれそれは愉快で仕方がない様子で嗤う溝鼠

「なるほど…それじゃあ僕達の頭目(ボス)を奪還する約束もあなたが考えたとっておきの冗談(ジョーク)だったのか?」

九龍月華会の口利きを務めていると思しき男はまだ垢抜けない少年のような出立ちで、それでいてこの西部街(無法の地)を掌中に収める男に物怖じしない堂々とした出立ちには感心に近い感情を抱いた。

「そうカッカしないでくれ、若頭君(なっち)。この溝鼠は嫌味な奴でイラつくヤローなのは俺にも死ぬ程理解(わか)る。」

先程まで腕組みをして直立し、会合の様子を無言で見届けていた溝鼠の側近の男が突然口を開いた。

「だが、俺達は"ショコラテリア"だ。そこに"面白さ"があればどんな博打にも出る、そして目的は必ず遂行させる、そういう主義だ。」
「お前らの頭目(ボス)は俺達ショコラテリアが最善を尽くして必ず取り返す。約束するぜ、なっち。」

頭目(ボス)…九龍月華会の頭目(ボス)と云えば、アザミの革命騒ぎに乗じて大暴れし、東部街の地図を大きく書き変えさせる程の被害を与えた張本人だった。
名を未来羽(みらう)いろ』、その力は国家公認断片者(フラグメンター)の局員数人がかりでも制圧しきれない程に強大で、管理人(アドミニストレータ)の1人、藤遊の現着によってようやく制圧するに至った…という記録をつい最近閲覧したことを今になって思い出す。
そして…未来羽いろが移送されたのはお決まりのパノプティコン…。
ははっ…まさか、な。

「ホーモォさんがそこまで仰るなら…分かりました。それではこの件に関してはショコラテリアの皆さんに一任します。」
「それでは、約束通り…あの電波ジャックの真相について僕らからお話しします…。」

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