真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 123

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相原ガガ美 2021/10/28 (木) 22:33:56 修正

俺が身支度を済ませ、足早にアパートの共同玄関を出ようとした丁度その時。
軒先で敷地に散乱する落ち葉を、魔女も御用達の昔ながらのエニシダの箒で掃き集めるこのアパートの管理人、首藤彩梅(しゅどう あやめ)の姿があった。

「やぁおはよう、うめぽん。朝から掃除に熱心たぁ感心だな。」

「うわ出たー……"気色悪(キショ)いから二度と声掛けんな"ってこないだあんだけ言うたやん…。」
「はぁ…誰かさんのお陰でこっちは朝早うから気分が悪いわ〜…ホンマに。」

首藤彩梅(しゅどう あやめ)、いやうめぽんはおれの一方的でセクシャルハラスメント的なコミュニケーションに堪え兼ねて、最早俺に抱く不快感を包み隠そうともしなかった。

「相変わらず釣れない女の子だな〜、うめぽんは。」
まぁソコも含めて好きだが。

「それじゃ、俺ぁちょっくらお仕事行ってくるぜ。Bye,my sweet honey!

「きっしょ」

さて、惚気は置いといてここBy my sweet home(愛しい我が家)北部街(ノースシティ)南区8丁目に位置しているのだが、今回の標的『スターチス』という男が潜伏しているとされるのは西部街(ウェストシティ)
そう、あの治安も法もヘッタクレも無いクソみたいな街に遥々南下して情報収集をしつつ、野郎のケツを追っ掛け回す…
今回は何とも"クソ"、言い得て"クソ"、即ち"クソ任務"だ。

Oh,shit(クソッたれ)俺は北部街中央駅(ノースシティ・セントラル・ターミナル)のプラットホームで、腹の虫を治めるようにWebサイトで多少治安がマシな雀荘と西部街で多少マシな酒が飲める飲み屋(BAR)について調べて気を紛らわせながら本数の少ない西部街(ウェストシティ)行きの快速列車を待つことにした。

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