真昼の迫真ランド

【SS】Requiem:channel / 101

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ちゃむがめ 2021/08/28 (土) 19:40:49 修正

「とりあえずこれを見るにただの宗教勧誘じゃなさそうだな。海斗、茗夢に恋人がいたって話は聞いてたか?」

「いえ、過去に1人いたという噂をアザミ内部で聞いたのみです。そもそも彼女が異性愛者か同性愛者なのか、それとも両性愛者なのか。彼女の詳しい素性を知る者は教会幹部の中でも数少なかったので、お力になれず申し訳ありません。」

海斗の表情から察するに嘘はついていないようだった。
事実、対アザミ水際作戦で拿捕した教会幹部達を尋問したところ、ほぼ全員が「茗夢遊戯」という人物の素性を全く知らないようだった。
分かったことは教会幹部達は先程海斗が言ったように何らかの弱味につけ込まれて甘い言葉でアザミに勧誘されたことくらいだった。

「そうか…いやいいよ、気にすんな…ったく面倒なことになったなまた…」

「ていうか玲羽さ、"教祖"ってレートSS断片者(フラグメンター)じゃん、ウチらの管轄外だよ。不死身の断片者(フラグメンター)なんてウチらで勝てる訳ないじゃん…私もう死ぬような思いしたくないよ…」

大水木は心底不安げな顔で俺達を殺しかけたるるたを脇目に俺に向かって弱音を吐く。
おれだって同じ気持ちだ。

「ま、そうだな…この件は公安様のあのレミート(クソアマ)に連絡しておく、とりあえずおれ達がすべきことは泥棒猫の足取りを掴む事だ。」
「俺と大水木と海斗は"泥棒猫"の勤務先のGirl'sbarの『ホンバラ・ハミダラス』へ聞き込みに、ゆきだるまとるるたは泥棒猫達が宿泊したラブホテルを調査しに行くぞ。」

「オッケー。」
「了解しました。」

「…分かりました。」
「わかった!!( :⁍ 」 )

おれ達は班室を抜けて車に乗り込み、東部街の歓楽街へと車を走らせた。

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