知佳
2023/12/05 (火) 17:53:16
96b04@909a7
意識しすぎたふたり
入谷村の上手 (かんて) (長嶋公則、美智子) は長嶋一家が引っ越してしばらく空き家になっていたが、空き家バンクの求めに応じ、東京から横山一家が引っ越してきた。 3年前、隠居 (えんきょ) (長嶋時雄、敏江) にも里から福本一家が引っ越してこられてたので、新参者同士何かにつけ相談し合うようになっていた。里から入谷村まで僅か6キロしか離れていないにもかかわらず、生活習慣はまるで違う。 両家の入居に当たり、リフォームは予算が光学に上るため役場任せにしておいたが、入谷地区は役場より農協の方がいまだに幅を気かけており、予算は横流しするわ大工は農協の息のかかったものが受けるわで無茶苦茶になってしまっていた。
いざ引っ越してみると、思った以上に古めかしい考えで改装が行われていたものだから、手を入れないことにはまともに棲めなかった。 隠居 (えんきょ) に引っ越してきた福本昭雄は仕方なく、妻 愛実が苦情を口にするたびに気乗りのしないDIYを、下手なりにやった。
東京から引っ越してきた横山大輔は、生まれも育ちも東京ながら工作大好き男。 その大輔の妻 愛実が横山家の紀子を訪ねてくるたびに紀子を通じ、大工仕事を頼んできた。
「ごめんね、大輔さん。 ウチのヒトったら、幼い頃から工作は大の苦手だったんだって……だから……」
言われてなるほどよく見ると、古民家だから改装したとはいえ柱など多少傾ている。 が、昭雄のそれは傾いたところに和をかけ傾いたような細工を施していたのだ。
https://letsgochika.jp/blog-entry-19722.html
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