知佳
2023/11/26 (日) 10:56:52
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干し草の香りに包まれながら
女壺の中に、生暖かい液が広がってゆく。 翔太の精液の量は、何が何でも美咲をわがものにしたいからなのか、これまで関係したどの漢のそれより多く、ヌルヌルとしていた。 ペニスが萎み、快楽が治まってくると、翔太は改めて美咲の腹部に全体重をかけ、乳首にキスをしながらこう言った。 「美咲さんが感じてくれたけん、おいもばり嬉しかった。 素敵やったばい。 ありがとう」
聞きようによってはよそよそしく受け取れないこともない。 これまで幾度となく漢どもはこの言葉を口にしてくれた。 次逢えた時、また抱かせてくれるかいと、受け取れないこともない。
美咲は微笑み、翔太を抱きしめた。 叶うことならそうでないことを祈りたかった。
雨はまだ止む気配がなく、外は美咲が思った以上に暗かった。 翔太とこうなりたくて、空模様が妖しいにもかかわらず畑で頑張り通した。 恵みの雨がビニールハウスへと誘ってくれた。 しかしそれからが長かった。 相手に本当に子持ちを伝える、たったそれだけのことに多くの時間を費やし過ぎた。
美咲はビニールハウスの中で、翔太に抱かれながら、その夜を過ごした。
ふたりともただひたすら躰を重ね合った。 藁という名の干し草の香りに包まれながら、動物のように求めあった。
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