知佳
2023/11/22 (水) 10:56:12
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農家に嫁いだ女 スカートの中、禁断の収穫
彼の背中に頬擦りをすると、汗と雨に混じって漢の匂いがした。 翔太の野生の匂いが美咲の女ごころを蕩けさせ、官能を刺激する。 美咲は翔太の背にしがみついたまま、うっとりと目を瞑った。 「きれか顔が汚れてしまうばい。 ……おい、ズボンにも泥が付いとーけん……・」
翔太はそう言って、美咲を除けようとした。 照れているのだろう、声がやけに掠れてる。 しかし、美咲は翔太の背にしがみついて離れようとしない。 振り払われまいと美咲は、翔太の背中に唇を押し付けたまま、囁いた。
「汚るるなんて、こん際そがんこと構わんばい。 ウチなんちゃそんで良かとよ。 ……ねえ、抱いて。 翔太ん、そん泥ん着いた手で、激しゅう……強う……」
籍を切ったようにこう告げてくる美咲に、溢れる想いを必死で抑え込んでいるのだろう。 翔太は拳を握り躰を震わせている。
彼は深く息を吸うと、目の前にある赤く色づいたトマトをもぎ取り、何かを吹っ切るように勢いよく齧った。
一口齧ると振り返り、齧りかけのトマトを美咲に向かって突き出した。 売れてグチュグチュになったトマトの中身が支えを失ってタラタラと地面に向かって滴り落ちる。 美咲は翔太を見つめたまま、そのトマトを齧った。 甘酸っぱい芳香を放ち、赤い汁が美咲の唇から地面に垂れる。 その姿を見て、翔太は思わずつばを飲み込んだ。
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