知佳
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2023/11/20 (月) 14:29:14
鰐浦峠を下って港に向かう道すがら、無数のコヤがあった
島の子は往々にして幼い頃、コヤと呼ばれる倉庫群やベエと呼ばれる作業広場で追っかけっこやかくれんぼをして遊ぶ。 それほど面白いとは思わないが、かと言ってつまらないとも思わなかった。 遊びはそれしかない以上、そういったことが当たり前と思いつつ大きくなった。
そのようにして育った子らが思春期を迎えるころになると、近所の男どもはそのコヤに悪さをするため連れ込もうとし始める。 狭い地区のこと、大人がそうやってみせたので、その子らもそうそう疑問を抱くとか抵抗を試みるとかしない。 そうやって大人にさせられるとそのうち本土から来た男の人に声を掛けられるようになった。 一緒に遊んだ男の子はそうでもないのに、なぜか女の子に限って一段も二段も高みの大人の社会を垣間見させられることになる。
急に優しくされ、親切丁寧に扱われるようになったことで自分は大人社会にとって、いや、地区にとって大切な人なんじゃないかと、勘違いするようになる。 和江はともかく、幾世も美咲もその延長線上で更なる男を咥え込むことになる。 コヤの中で乾燥させた海藻を布団代わりに、次々と男にのしかかられると、当初思ってたほど辛くはなく、むしろ天に上るような心地にさせられ、いつしか快楽目的で漢を迎え入れるようになっていった。
https://letsgochika.jp/blog-entry-19700.html
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