知佳
2024/04/07 (日) 15:45:56
b01ee@909a7
四畳半での謝礼 ~女ならではの怨みつらみ~
「どう? 守備は」 豪華な椅子に座り、ふんぞり返りながらタバコを吹かし、命じた通りコトが運んでるかと佐々木有馬に問うてるのは誰あろう、哲也にとって天使であるはずのナースの美香だった。彼女はあの時、救急外来から公園を、けが人でも出ねばと心配顔で見張っていたわけではない。
闇夜に沿岸近くまで忍び寄り、秘かに潮流に乗せ流したブツが、果たして意図した奴らに渡ったかどうか見張っていたのだ。
ひとつは国の存亡を賭け資金集めに走るためであり、もうひとつは仕掛けられたヤクによる患者を増やし、事あるごとに自分たちを馬鹿にしたこの国の内部崩壊を目論むためでもあった。
自尊心が強いくせに、裏では漢も女も饗宴に耽り働こうともしなくなった。 この地区こそ生き血を吸い取る絶好のターゲットではないかと見たからだ。
有馬は美香の仲間ではあるけれど配下。 必要な時に呼び出し、必要なだけ奉仕をさせるが、普段は王族に使える労働階級でしかない。
自身はプライドもあり薬物には絶対に手は出さない。 が、慰めてほしいときだけ有馬を呼び出し、あのたコーポでまぐわう。
決して中に出させないものの、寸前まで追い込んでもらう。 交尾とはいえ有馬は、自分の躰を酷使し王族に尽くさねばならなかった。
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