知佳
2024/03/13 (水) 18:16:24
98f99@909a7
四畳半での謝礼 ~痛む膝を宥め賺すべく乳房がもってりと乗って来た~
哲也の気が遠のきかけると、何故だか女は最も痛めたであろうところに手を伸ばす。「いっ 痛ううう」
あまりの痛さに全身が総毛立つ。 飛び退ろうとする哲也を、抱きかかえるよう背に手を回し、痣が出来ていた頬に触れつつ顔を近づけた。
あの、独特の甘ったるい匂いが鼻腔を刺激する。 嗅いでいるうちに躰が宙に浮くような感覚を覚えた。 唇を奪うか、それに近い状態を維持しつつ、女は盛んに吐息を吹きかけてくる。
「何度も痛い思いをさせてごめんね。 でも、こうしておかないと後々大変だから」
何がどう大変なのか、そこいらはうまくはぐらかす。 何度か哲也の口元に息を吹きかけておいて、足元にしゃがんだ。
女も気分が悪くなったんじゃないかと心配になり、供にしゃがもうとした。 だが女の目的は別にあったようで、しゃがんだ格好でトランクスの内股の辺りに手を忍ばせてきた。
「この様子からして、ここいらも相当打ち身が激しかったんじゃないかしら」
「そこは大丈夫です。 何かあったとしても、自分でやりますから」
一度は相手の命を救ったかもしれない、そして今回はそのお返しとばかりに救われたかもしれない。 が、それとこれとは別だった。
哲也にしてみれば、なにがなんでもそこだけはナースに捧げなければいけないと、この期に及んでも勝手に思い込んでいた。
続きを読む
通報 ...