知佳
2024/02/28 (水) 16:35:38
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脱衣室で待ち受けてくれていた息子の友達に唇を奪われ戸惑う優子
「ふう~ 助かったァ~ 金輪際冬場の川釣りなんてごめんだ」 自宅の脱衣場は暖房なんて気の利いたものはない。 寒けりゃ沸きかけだろうが熱湯だろうが、湯に飛び込むしかない。 が、高塚家ではこの日に限って優子が数馬のため脱衣室に予め遠赤ヒーターを入れ、暖めておいてくれていた。「いいなあ、大地は。 あんな気の利くきれいなお母さんがいて」
そう呟きながら順次着ているものを脱いで…何故か洗面台の上に、あの折の加奈のように置いていった。 優子が家族のためにと用いてる脱衣籠は俗にいう籐製や真竹製ではなく、見た目100均に見えなくもない合皮製で、しかも脱いだ服の全てを入れるにはいささか小さかったからだ。
それも、先に誰か入ってる風を思わせる、脱いだ衣服がほんの少しながら入れてあったからだ。
躰が冷えて我慢できなくなっていた数馬はこの時、脱ぐことだけに専念していた。 手がかじかんで上手くボタンが外せない。 もうどうにでもなれといった風に脱ぎ終え、改めて籠を見ると、何処かで見たような服が入れてあった。
「んんもう…おばさんも大地もぉ~…誰か先に入ってるじゃないか…誰だよ一体」
部屋は暖かいとはいえ、震える躰でしかも、衣服は全部脱ぎ終えてる。 今更脱いだ服を着る気にもなれず、思わず籠の中の衣服の一番上の乗っかってたものを手に取った。
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