知佳
2024/02/19 (月) 17:28:14
ebaeb@909a7
見慣れぬ女性の裸にへどもど
小春日和のある日、高塚家に大地が焦がれる叔母の加奈が用事がてら来ていた。玄関で声が聞こえたような気がし、勇んで…と言っても、心の内を読まれるのが恥ずかしくて、なかなか出ていけなかったのだが…何時まで経っても部屋に来てくれないので、待ちきれなくて居間に行ってみた。
大地の想いは微塵にも打ち砕かれた。 用事の向きは分からなかったが、叔母はすでにそこにはいなかった。
逢えないと分かると急に淋しさが増し、靴をつっかけ急いで後を追ってみた。 田舎のことゆえバス停まで相当距離がある。 駆け付けた時にはもう、バスは出た後だった。
「あ~ぁ…足はパンパンだし、汗びっしょりだ。 シャワーでも浴びようかなぁ~」
とぼとぼと廊下を歩き、突き当りのドアを開けようとして途中で止めた。 ドアがほんの少し開いており、中から懐かしい香りがしてきたのだ。
(ええっ!? どうしてここに!? 叔母さん、何時の間に帰って?? それも、お風呂使ってたんだ)
顔を合わせるのさえ心臓がバクバク言いそうになるほど焦がれている叔母さんが、それも家族が出かけた隙に浴室を使おうとしている。
一心不乱に後を追ったこともあって、入浴中に覗いてはいけないと分かってはいたが叔母さんの顔だけでも、どうしても拝みたく、ドアをほんの少し開けてしまった。
続きを読む
通報 ...