知佳
2024/02/13 (火) 18:06:17
d2729@909a7
電話だけでメロメロになってしまうオンナ
ボーイフレンドは名を信太と言った。 ガールフレンドの心愛と、彼女の母 沙也加をお金に換え、それを持ってK国に飛び、かねてから計画していたプチ整形を施した。 そればかりではない。 帰国すると早速その手の店に籍を置き、モテ学を磨いた。 そしてまた、凝りもせず同じ種のオンナを漁った。 その種の女は、その気になって探してみると意外に多かった。「ウチはそんなことしないわ。 もっと良い方法があるもん」
「そ~お? あたしは玉ねぎ派なんだけどな。 あれを時間かけ、飴色になるまで炒める。 それがコツよぉ」
焦って引っ掛けた女に、早速招かれ押しかけていった信太はそこで、如何にも家庭的な会話を、聞く意思などさらさらないのに、当てつけの如く聞かされることになる。
「そんなことできるのは、よっぽど愛情ある人がやることよ。 ねえ信太」
ここでやっと、会話の真意を嗅ぎ取ることが出来た。 要は自分たちでやるのは面倒だから、彼にそれをやらそうということのようなのだ。
信太が彼女らに言い返せないのは、下手に口を利けば如何にも女にもてない男とバレそうで、母親の言う良い方法というのはある程度気が付いてはいたものの口を差し挟めなかったのだ。
この日のために一張羅を着て来たのに、結局その格好のままキッチンに立たされた。
「いい? 炒め終えたら、そこに小麦粉を入れ更に炒める。 わかった」
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