知佳
2024/01/26 (金) 12:47:31
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伝説官能ホラー 『亜理紗 雪むすめ』 第9話 Shyrock作
『最後の夜』
そしてついに小千谷最後の夜が訪れた。
夜も更けた頃、いつものように亜理紗がやってきた。
俊介は募る想いを打ち明けた。
「亜理紗…僕は君を愛してしまった…。できることなら今すぐにでも君を東京に連れて帰りたい」
「まあ、嬉しい……ありがとうございます…俊介さん、私もあなたのことが大好きです。できればいっしょに東京に行きたい……」
「ぜひとも来て欲しい。亜理紗、君さえ了解してくれたら、明日、僕からお母さんをに説得するよ」
「いいえ、それは……俊介さんといっしょに行きたいけど、やっぱり行けません……」
「どうして?」
「今は理由をお話できないけど……どうしても無理なんです……」
亜理紗は表情を曇らせた。
「そうなんだ…きっと深い訳があるんだね。じゃあ今は諦めるよ。でもいつかきっと東京へ来てね。僕も機会を作ってきっと君に会いに来るから……」
「ありがとうございます……俊介さんの気持ち…すごく嬉しいです……」
亜理紗は嗚咽し一筋の涙が頬を伝った。
俊介は亜理紗の涙を指で拭ってやり、そっと抱きしめた。
もしかしたらこれが最後の夜になるかも知れない…と俊介は思った。
そんな想いを心に秘めながらふたりは愛の契りを結んだ。
俊介はいつにもまして激しく亜理紗を攻め立てた。
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