知佳
2024/01/10 (水) 15:50:11
9a143@909a7
精液を飲むべき?、はたまた吐くべき? 悩んだ末に辿り着いた田舎の停留所
(…まさか……)驚愕に足元が揺らぐ。 走りだしたバスの中の漢が、こちらを向いて満足げな笑みを浮かべたのを目にし、知佳はますますうろたえた。
(…じゃあ、ウチはさっき、マジ バスの中で、あの漢の汚いモノを ―― !?)
気のせいばかりではない。 現に口の中がやけに粘りつく感じがある。 知佳はすっかり気が動転し、ふらつく足取りでバスの後を追った。
(まさか……あれはただの夢……夢なのよ)
あの漢と目が合ったのはたまたまだったんだと自らに言い聞かせ、元来た道を引き返し先ほどの停留所に戻った。 普段座ることなどまずない停留所の、埃まみれのベンチに腰砕けになって座り込んだ。
その間、知佳はずっと、心ここにあらずの状態であった。 停留所にバスが入って来た時も、虚ろな眼差しで乗り込んだ。 他に誰も座ってないシートを探し座るなり、気を失うように深い眠りについた。
今度は夢を見なかった。 夢を見ないで目覚めた時、バスは見知らぬ景色の中を走っていた。
(えっ、ここは何処?)
また乗り越したのかと思ったものの、さっき降りた停留所からして最寄りの停留所に似てはいたが違ってて、かつて同じように乗り越したとき見た景色とも違うような気がした。
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