知佳
2023/12/24 (日) 13:03:50
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まりあ 19番ホール Shyrock作
第13話 身体の中心をきり揉みされるような快感がまりあの下半身に巻き起こった。 やがてその快感は渦を巻いて頭まで昇り詰めていった。 皮肉なことに、結婚後、夫との営みでは味わうことのできなかった鮮烈な快感が、車本との融合の中でまりあを襲った。 それは素晴らしい音楽と同じように心を慰撫し、肉を優しくほぐし、時の感覚を麻痺させた。 夫が極端に下手というわけではないのだが、いつも疲れ果てていてまりあとのひとときに情熱が感じられなかった。 絶頂感……それは絶対に不可欠なものではないが、すさまじいまでの絶頂感と果てない快感の渦は女性にとって最高の悦楽といえるだろう。 『性の歓び』とはある意味、文字は異なるが『生の歓び』でもある。 生きていることの実感、確証、それは愛に溢れたセックスからも体験することができるのだ。 まりあはクライマックスに達した後、車本に抱かれながら余韻の時を噛み締めていた。
抱かれているうちに涙がこぼれ落ちた。
愛することの喜びからか……それとも愛されることの喜びのせいか……
それがたとえ禁断の恋であっても、刹那的な愛であっても、まりあにとっては至福のひとときであった。
「光一さん……」
「ん?なに?」
「光一さんのこと大好き……」
「僕だって、まりあが大好きさ」
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