札学心理学

22裁判心理学 / 190

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課題2 「司法臨床」
 被告人の周囲の環境など親戚や友人とのさまざまな関系から、事件を引き起こした原因や更生の可能性を判断します。更生の可能性は、その後の服役期間中の個人の思想観念や、服役中の日常生活によって大きく左右されるので、それほど密接な関係はないと思います。それは、犯罪以前の周囲の環境ではなく、また、それ以前の環境が、その犯罪を引き起こした要因ではありません。
 被告人とそれ以前の母子関係から他の人との関係の不調を推定することはできず、両者の関係は密接に結びついているわけではありません。「誰でも被害者になり得た」ということで、被告人には「次女の上司から人間関係が悪いと指摘された」という衝突がありますから、誰もが被害者になりうるという結論には結びつきませんが、被告人には十分な動機があります。それは、母親のこれまでの捨てられた虐待の様子と、それに加えて、服役している間に少しずつ心が改まっていくとは限らないのです。
 そして被告人が更生した可能性があるかどうかを測定して判断することは困難であり、その可能性は予断を許さないので、更生の可能性があるかどうかを何らかの方法で測ることができる方法があります。この問題は深く考える価値があります。

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