札学心理学

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課題1「意見」
捜査心理学について
引用: https://www.npa.go.jp/nrips/jp/fourth/section1.html

資料を読み、心理学者が見る被疑者の鑑定結果には鑑定者の意思が反映しやすいと思いました。
鑑定者も人間であり、いくら心理学を極めたとしても、そこに多少なりとも「個人的な私」が入ってしまうのは難しいというのが、この講義動画と資料を読んでの率直な印象です。
心理学的に「犯罪する確率が低い」という人でも、必要に迫られれば犯罪を犯すかもしれないですし、確率が高いとされた人でも積極的に犯罪行為をするかは分かりません。
仮に確率が高い人と低い人の二人が容疑者だった場合、「Aさんは確率が高いです」「Bさんは可用性が低いです」という調書一つで、人の人生が変わってしまうことを考えると、私は調書などに鑑定者の私見を織り込むのは否定気味です。
しかし同時に、「以上の結果から犯行に及ぶ可能性が高い」とだけ書けば、それを見た捜査関係者の視界が狭まる危険性があります。

そこで私は、ポリグラフや心理検査などから得た結果を匿名でデータバンク化し、現在行った検査内容と酷似する検査結果になった事件を例として取り出せるシステム等があればいいのではと考えた。
これは、犯人であった場合とそうでない場合をいくつか選択することで、そもそもどう言った状況でその結果が出やすいのかが分かれば、被疑者の性格などを掴む一因にもなると考えたからです。
こういうものがあれば、検査技術の向上はもちろん、心理学に詳しくない人でも選択の余地が生まれるのではないかと考え、自分なりにも調べました。
引用した資料によれば、現在のポリグラフは心理学だけではなく、認知神経学などの観点から見た新たな指標を作るなどして、性能の向上に努めているとありました。
私の考えていたような検査結果のデータバンクがあるのかは分かりませんでしたが、こういった改良に使われている検査結果のデータを、もちろん個人名は伏せた状態で捜査関係者がすぐ見つけられるシステム構築などは、結果のみに焦点を当て、鑑定者の私見が極力入らない結果が実現できるのではないかと私は思いました。

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