札学心理学

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9章 社会心理学
課題1 内集団バイアス 補足情報
内集団バイアスは、外集団よりも内集団の方がより優れて見えると紹介されている。しかし、内集団の中には外集団よりも低く評価され、内集団から心理的に排除される人がいる。(ex.いじめ)これを黒い羊効果という。大石・富田(2001)によると、内集団バイアス、黒い羊効果が起きる原因には、SI理論が関係している。人は自分の所属する集団から社会的アイデンティティの一部を得ているので、集団が高く評価されると自分の価値も高くなったように感じられる。したがって、外集団よりも内集団を贔屓する内集団バイアスが発生する。一方黒い羊効果は、内集団の中に極端に劣っていたり、集団から逸脱している人を内集団から排除することで、内集団の評価を高く保ち自分の社会的アイデンティティが脅かされないようにするという効果である。
教科書の説明だけでは、内集団バイアスが何故発生するのかは分からない。上記の情報はそれを補うものである。また、黒い羊効果については、内集団の中にも優劣がつき、場合によっては排除されることもあるという事例があるということで紹介した。

https://cir.nii.ac.jp/crid/1050282677529129600

課題2
対応バイアスについて
映画(特にパニック系)を見ている時に、主人公にとって損な行動や判断をしたキャラクターに対して、こいつは嫌なやつだなとか、主人公の味方についたキャラクターを見てこのキャラクター好きだなと思うのは、対応バイアスの事例である。対応バイアスとは、自分が見た行動でその人の性質を勝手に決めてしまうというものだ。
特に、主人公が裏切られるなどのネガティブなシーンでは、見ている私たちにネガティブ・バイアスがかかるので、パニック系の映画では「こいつは嫌なやつだ」と思うことが多い。
映画で見る緊迫した状況というワンシーンだけで、そのキャラクターの性格全部を見た気になり、「嫌なやつ」とか「いいやつ」などと性格を決めつけてしまうのは対応バイアスの事例として適切である。

課題3
日中の食事マナーの違い
日本では、食事は残さず食べることで作ってくれた人や生産者、食べた動植物への感謝を表す。しかし、中国ではあえて食べ物を少し残す。中国では、食事はあえて残すことで、食べきれないほど十分に料理を提供していただき、満足したという気持ちを表すからだ。これらは、日本と中国の文化の違いから来ている認知や考えの差だと考えられる。

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  • 938

     課題1: 重要な情報なのですが、この書き方だと何の話が始まったのかわからないまま、難しい話を延々と聞かされるているように見えます。教科書に載っていない内集団バイアスの発生メカニズムについて述べますよと断ってそのメカニズムを、内集団で起こることは成員にとってよいことばかりではないですよと断って黒い羊効果を説明した方がいいと思います。最後にオチがわかる書き方は、説明文ではよくない書き方です。
     「SI理論」ってなんですか。そのまま写した感を与えてしまいます。
     課題2: よいと思います。
     課題3: 「日中の食事マナーの違い」では行動の文化差になってしまいます。その背後の認知の文化差に言及していることがわかるように、書き方を工夫した方がよいと思います。

    10点差し上げます。