札学心理学

22心理学(3) / 1361

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問題3
学習(2章)と発達(7章)
学習と発達という言葉は類似している。こと心理学においては特に似ている。何故ならどちらも「何かが出来なかった状態からできる状態になること」を示しているからである。であるなら、どちらか片方で十分でないか、そう思うのは必然である。しかし、現に二つとも教科書に載っている以上、違いがあるはずだ。では、その違いとは何なのか。まずそれぞれの言葉を教科書ではどう扱っているのか挙げていく。まず学習は、教科書ではソーンダイクの問題箱を筆頭に自発行動(オペラント)を中心に説明されており、できなかった行動をできるようになることを指す。対して発達とは、教科書では脳科学や認知についての発展について述べられており、認知や人間の成長過程についての記述から、内面的成長のことを指していると考えられる。以上の事柄と教科書を読み込んだ結果、私は学習は立つ、走るといった外面的(表面的)な成長のこと、発達は認知や人間観などといった内面的(裏面的)な成長のことを指すと結論付けた。つまり、学習と発達は表面的成長を指し示すか裏面的成長を指し示すかといった違いがあることが分かった。そしてこれまで語ったことから、学習と発達が「成長すること」という点において一致し、「表面的成長か裏面的成長か」という点において対の関係であると言える。

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