札学心理学

22心理学(3) / 1358

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問題3
類型論とステレオタイプ
 類型論とステレオタイプは類似する部分がある。類型論の長所としては即自に相手のパーソナリティーの全体像を把握しやすいというところだ。短所としては単にそれだけでは割り切れない中間型や混合型のパーソナリティーを把握する事が出来ないところだ。多様なパーソナリティーを比較的少数の型に当てはめることができるのかについての疑問もある。また各類型によるパーソナリティーの典型的な特徴を重視する事は個別の特徴が扱いにくく、ステレオタイプな考え方、見方になってしまう。さらに類型論では体系や内向-外向とそれから推測されるパーソナリティー特性が直線的かつ予測される答えが限られているので 同じ様な体形の人であれば同じ様なパーソナリティーと考えられるなど個人差の見当ができない。
このように、特定の分類に対して特定の特性があるという考え方が、類型論とステレオタイプは類似していると考える。

参照文献
齊藤勇(2020) 『図解 心理学用語大全』 和光堂              株式会社.
坂口典弘・相馬花恵(2017) 『心理学入門 心を科学する10のアプローチ』 講談社.

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