札学心理学

22心理学(3) / 1355

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問題2

「スキナー」(2章) 
スキナーは、教科書だとオペラントとレスポンデントという言葉を作り行動分析学を創始したとある。さらにスキナーは、実験装置を含めオペラント条件づけの実験手続きを体系化していている。その最終的な実験装置がスキナー箱であるが、元の目標はソーンダイクの実験ほど人手がかからず、行動と結果の関係を簡単に設置できる自動化された実験装置を作ることであった。代表的なスキナー箱にネズミ用とハト用があるがネズミ用を説明すると、正面パネルにレバーとエサの受け皿と手がかり用ランプが付いていて、レバーを押すとその信号がパネル背後の機械に伝わり、自動給餌器を制御して錠剤状のエサを受け皿に落とす仕組みになっている。このように、自動的に実験ができるよう工夫されており、人手が最小限で済み実験が効率化され、実験手続きの客観性が保証されることになりオペラント条件づけの研究が大きく進展した。そして、心理学以外にも農学、医学、獣医学など様々な領域、ヒト、サル、魚類、昆虫、家畜動物を含む様々な動物を対象としてオペラント条件づけの実験が行われているため、多学問に影響を与えた人物と言える。

岩本・和田(2006)「行動心理学 社会貢献への道」勁草書房

「バンデューラ」(3章)
バンデューラは、教科書だと観察学習を提唱し、学習が個体レベルで生じるとした当時の学習心理学の考えに一石を投じたとある。ほかにもバンデューラは、社会的学習理論の中で、ある行動を遂行できる、と自分の可能性を認識していることを自己効力感と呼び、自己効力感が強いほど実際に行動を遂行できる傾向にあると述べた。そして、認知を重要視した自己効力感を中心概念とした社会的認知理論へ発展させた。行動達成に影響を及ぼす自己効力感は、疾患を抱える患者が身の回りの変化に対応し、療養行動を遂行する上での資源となると考えられている。その影響は日本にもあり、教育、臨床心理の領域で多く取り上げられている。しかし、看護学領域には広く浸透はしていない。それでも、自己効力感はストレスのコントロールや自信などにつながるため、広まることは学問以外にも日常を暮らすうえで人々にプラスの影響を与えられると言える。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jans1981/20/2/20_39/_pdf/-char/ja

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