札学心理学

22心理学(3) / 1349

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問題2

エリクソン

エリクソンは生物学における生活環という概念を用いて、生涯発達における課題(ライフタスク)を列挙し、人生とは課せられたライフスタイルを次々とこなしていく過程と提唱した人物である。
(新川)が言うにはエリクソンは乳児期から老年期までのそれぞれの発達段階(ライフステージ)において、個々のパーソナリィティーが心理社会的に発達しそれぞれの段階に特徴が現れ獲得すべき発達課題があると述べた人物であるといっている。

次に書くのは各発達期におけるライフタスクの例だ。
乳児期   課題 基本的信頼 対立概念 不信   徳目 希望
幼児期前期 課題 自律性   対立概念 恥・疑惑 徳目 意志
幼児期後期 課題 積極性   対立概念 罪悪感  徳目 目的
児童期   課題 勤勉性   対立概念 劣等感  徳目 有能感
青年期   課題 自我同一性の確立 対立概念 自我同一性の拡散 徳目 忠誠
成人期   課題 親密性   対立概念 孤独   徳目 愛
壮年期   課題 生殖性   対立概念 停滞   徳目 世話
老年期   課題 統合性   対立概念 絶望   徳目 叡智

この提唱は特に発達心理学の分野において特に貢献したといわれ、また、エリクソンの研究に加えて現代の技術の等での研究によって高齢期においても成長、発達するということが実証され、発達心理学において大きく貢献したといえる。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jeiyu/16/1/16_57/_pdf

セリエ

セリエはストレス反応は警告期(一時的に体の抵抗力が低下する)、抵抗期(ストレス事態に打ち勝つために生理的機能はむしろ亢進する)、疲はい期(生理的反応を保つことが難しくなり抵抗力が弱まる)という3つの段階を仮定した人物である。さらに人はストレスを受けるとまず始めは機能低下をもたらすが、(ショック相)その後反転して機能を増大させることによってストレスに対処しようとする(反ショック相)。同じストレス刺激でも、その程度、強さの差さらには受け手側の生態条件の差によっていいストレスにも悪いストレスにもなりえると考えた。おもにストレスについて考えた人物の一人である。
セリエの考えは特に健康心理学の分野や医療系の分野に貢献しており、医療の分野などに「ストレス」という言葉が用いられるようになり、現代では精神的・肉体的に負担となるあらゆる環境刺激によって引き起こされる生体機能の変化(ストレス反応)を指すようになった。なのでセリエは心理学に貢献したといえる。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/129/2/129_2_76/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhas/6/2/6_2_2_1/_pdf

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