札学心理学

22心理学(3) / 1346

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問題2
「バンデューラ」
カナダ出身のアメリカの心理学者であるバンデューラは、社会的学習理論を構築した。社会的学習理論は、学習がどのように成り立つのかを主としている。モデリングとも呼ばれるこの理論は観察学習とも同義で、個人が実際に経験をしていなくても観察をすることによって社会的な知識を得ることができるという理論であり、ボボ人形実験によって導き出された。
ボボ人形実験とは、子どもの集団を(A人形に暴力をふるう動画が流れるB人形にやさしくふるまう動画が流れるCなにも流れない)の3種類の部屋に分ける。その後動画と同様の人形を子どもに与えるとAの部屋にいた子どもは人形に暴力的になりBの部屋にいた子どもは人形にやさしくふるまい、Cの部屋にいた子どもはBの部屋にいた子どもよりは暴力的になった。
この結果はAの部屋の子どもはもちろん動画からの学習で人形に暴力的な行動をとったが、Bの部屋の子どもがCの部屋の子どもよりも暴力性がみられなかったことも観察学習によるものである。
この実験により社会的学習理論を導き出したバンデューラは、学習が個体単位で起こるとされていた当時の学習心理学に一石を投じた。

参考文献 2011 木谷 滋「社会的学習理論の詞機能図式 モデリング・心の理論・社会化の理論的統合」

「エリクソン」
エリクソンは人間の発達を「重要な中心性ー感覚(他社とのかかわりあいの中で獲得される積極的に生きている感覚)を、各段階ごとに、次第に増加していく他者との関係の中で再生していくこと」であると考えた。
これは当時代表的だったピアジェの発達段階論とは異なり、生涯を段階ではなく他世代と関わりあうことを含めた1つの円であると考えたものであり生物学の概念が取り入れられている。これをライフサイクル論と呼び、生涯発達をするとしたこの論は現代の発達心理学にも多大な影響を与えているといえる。

参考文献 鬢櫛 久美子(1997)「エリクソンのとい世代間の相互形成」

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