問題2
スキナー
アメリカの心理学者で行動分析学を創始した。彼の業績で有名なものはスキナー・ボックスと呼ばれる実験装置と強化子の概念だろう。
スキナー・ボックスとは箱にレバーを取り付け、レバーを押すとエサが出る仕組みになっているボックスのことであり、スキナーはこのボックスにモルモットを入れ実験した。モルモットが偶然レバーを押す反応を見せるとエサが出てくるという刺激という形で帰ってくる。この仕組みをモルモットが理解するとモルモットは自発的にレバーを押すようになる。
スキナーはこの結果から一連の手続きをオペラント条件付けと命名した。また、スキナーはエサが出るというモルモットにレバーを押させる刺激のことを強化子とした。
スキナーのこれらの業績は彼自身が創始した行動分析学に留まらず、学習心理学まで影響を与えたため心理学史に貢献したと言える。
セリグマン
アメリカの心理学者。ポジティブ心理学の創始者の一人である。教科書では楽観主義を主張していると紹介されたが、他にも学習性無力感というものを提唱している。
学習性無力感とは「いくら努力しても期待している成果を得られない場合に感じる無力感」のことである。学習性無力感を調べる実験として犬を電気ショックが流れる地帯と安全地帯がある空間に用意し、電気地帯から逃げ出すことができない状況を作り出したものが行われた。犬は電気地帯から逃げ出すために試行錯誤するが逃げられないとわかると安全地帯へ逃げ出せるようになっても諦めて逃げようとしなくなるという結果が得られた。
この結果からセリグマンは学習性無力感に陥る前にポジティブに考えることで人々の心の健康を守るという考えを楽観主義やポジティブ心理学として今なお主張している。
彼の主張は世界中の研究者がポジティブ心理学を発展させることに大きな影響を与えたため心理学史に貢献したと言える。
参照文献 中野 明(2022) 心理学大事典 秀和システム
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