札学心理学

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問題2
「セリエ」はストレスとストレッサーを定義したカナダ人であり、それまでストレスはアメリカの生物学者ウォルターが生理学に応用し、セリエがさらに研究を進めて適応症候群の理論を中心とした「ストレス学説」を唱えた。適応症候群とは生体がストレスを受けたときに、それに適応しようとして生じる一連の防衛反応のこと。また、セリエの書籍では良いストレスはユーストレス(快ストレス)、悪いストレスはディストレスと記されておりユーストレスによる効果は、心理学的・肉体的・生化学的な範囲にまで及ぶとされ、個人に幸福感や前向きな感情を与え、健康状態を向上させる。外的刺激(ストレッサー)を上手く受け止めプラスに変える力があればユーストレスへ転換できる。例えば身近なものなら「お腹が空いた」という小さなストレスも「何かを食べる」という目標に繋がるユーストレスである。そして、外的刺激を上手く受け止めきれずマイナスになってしまいディストレスが溜まっていくと結果的にうつ病、強迫性障害、摂食障害などになってしまう。現在ではストレスを原因とした病を治す精神医学やメンタルヘルスケア、看護、福祉学などにもセリエのストレス学は通じている。そのためセリエは心理学上貢献したと言える。
参考文献
https://journal.jspn.or.jp/jspn/openpdf/1180020115.pdf)
https://www.niph.go.jp/journal/data/42-3/199342030002.pdf)
https://www.japa.org/tips/kkj_0410/)

「ピアジェ」はスイスの心理学者であり知の個体発生としての認知発達と、知の系統発生としての科学史を重ね合わせて考察する「発生的認識論」(認知発達段階説)を提唱した。これは認知力の成長を4つに分けた考えであり、0~2歳の感覚運動期、2~7歳の前操作期、7~11歳の具体的操作期、11~形式的操作期の4つです。また、ピアジェは子どもを観察し、発達の基本的な仕組みであるシェマ(認知構造)の獲得「情報処理の枠組みを得る」、同化「新情報を既存のシェマで処理する」、調節「新情報を既存のシェマで処理できないとき、認知のやり方を変える」、均衡化「同化と調節によって認識精度を高める」を導き出した。これらを理解した上で子供との接し方、しつけ方には各期間によってポイントがあるということがわかった。また、ピアジェの「発生的認識論」は心理学のみならず教育学・哲学・生物学の分野にも影響を与えた。これにより心理学上のみならず様々な分野に貢献したと言える。
参考文献
https://chiik.jp/7h8rt/)
https://kodomo-manabi-labo.net/piaget-developmental-stages#anc2)
https://www.konoike.ac.jp/jeanpiaget/child-education/index.html)

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