札学心理学

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最終レポート
問題1への解答
「水平伝播」について
 人間を主として見ない文化や文明、行動様式などについての、脳に蓄えられた情報が、同世代の集団の中で水平に伝達していくことを水平伝播という。水平伝播は教わったり、人のまねをしたりすることで起きる。このような他者の観察によって起こる学習を観察学習といい、他個体の存在によって行動が活発になる「促進」や、他個体と同じ行動をする「模倣」などがある。
 水平伝播の事例として、有名な人が投稿した動画にいいねが多くついていたのを見て、他の動画投稿者は同じような動画を投稿すれば自分もいいねが多くもらえるだろうと思い、同じような形式や内容の動画を投稿するというようなものがあげられる。これは、「模倣」によって起こされた水平伝播といえる。

「葛藤」について
 人間の持つ欲求には大きく2つあり、好ましい状態や物に近づきたいという接近欲求と、反対に好ましくない状態や物から逃れたいという回避欲求がある。これらの欲求が複数生じ、さらにこれらが同時に満たされないときに欲求を満たすための行動がとれなくなってしまう状態を「葛藤」という。葛藤が生じると、外的な障害がなくともどう行動するべきか判断できなくなり、動けなくなってしまう。葛藤には主に4種類ある。1つ目は「接近-接近葛藤」というもので、魅力的な選択肢が2つあるのに制限がありどちらかしか選べず、片方をあきらめなければならないというものである。2つ目は「回避-回避葛藤」というもので、2つの物事のどちらからも逃れたいのにどちらからは逃れられないというものである。3つ目は「接近-回避葛藤」というもので、目標としているものの中に魅力的な面と逃れたい面がある場合に、その目標に接近するか回避するかを判断できずに行動ができなくなるというものである。4つ目は「二重接近-回避葛藤」である。これは、「接近-回避葛藤」が2重になったもので、2つの目標のどちらかを選び難い状態になるものである。
 葛藤の事例として、「仕事は簡単だが給料は安い仕事」と「給料は高いが仕事は難しい仕事」の2つがあり、両者ともメリットとデメリットが存在して一長一短なため、悩んでしまうというものがあげられる。これは「二重接近-回避葛藤」にあたる。

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