札学心理学

22心理学(3) / 1315

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問題2
「エクマン(8章)」について
エクマンの基本6感情の概念は、看護師が患者さんの心理を読み取ろうとする部分に貢献していると考える。教科書では、エクマンの考えによれば、顔の動きと感情とは明確な相対関係があり、顔の動きとは、感情を伝達しようとする際の媒体なのだということと述べている。観察するのが人間であり観察する対象も人間であるため、エクマンの基本6感情が基本となり、研究に使われている。この論文では、基本6つ感情の中から医療現場で遭遇する機会の多いと思われる恐怖、嫌悪、悲しみ、幸福の4つの感情を選び、検証を行っている。その結果、それら4つの感情を表す顔の表情の特色を見出すことができ、顔に現れる心の動きを客観的に観察可能なことが明らかとなっている。
以上のことから、エクマンの基本6感情が患者さんの心理を読み取ることが可能になることに、貢献したと考える。

参照
太田・田村・真田・木曽・佐伯「表情分析―エクマンにより提唱されている表情と特徴との比較検討―」JN-SUMS0301p020.pdf.

「ウィング(11章)」について
ウィングは心理学にどのように貢献したかを調べた。
教科書はウィングについて、①対人関係②言葉③想像力が自閉症の本質であり、「Wingの3つの組」という考えが用いられていると述べている。
ウィングはASについて「ASであることは、必ずしも治療対象ではない」という考えは、ASDやAPAとの違いであるとされている。
3つの組が定義されたことにより、その人になじみやすい問題解決の道筋を提案することや、その人らしい選択を安心して見守ることなどに役立っている。
以上のことからウィングのASという視点は、精神科医の人間理解に新しい視点をもたらし、心理学に貢献したと考える。

参照
吉田友子「自閉スペクトラムと自閉スペクトラム症」ja (jst.go.jp).

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