喫茶去

新しい喫茶去を作りました / 115

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いろは 2025/03/08 (土) 06:25:23

2月の〆の言葉をありがとうございました。

寒の戻りが続くなか、江津湖周辺では、日々下萌がひろがってきました。
鴨達は、ひたすら草の芽、水草の若芽を群がって食べています。帰る日も近いようですね。

ところで、冬籠中はもっぱら読書三昧をしておりました。
おおかたは、ホラー(スプラッタ以外)、ウイルス由来の医療パニック、ノンフィクション、料理本、
美術本等々・・・。
そんななか、嵐山光三郎氏の『文人悪食』が面白かったですね。取り上げられている37人の文人の最初
はやはり夏目漱石。最後が三島由紀夫なのは、作者の思うところあってのことでしょうか。
菜食主義かと思っていた宮澤賢治は、肉も食べ高級料亭にも行ったとか。
萩原朔太郎や中原中也に至っては、百年の恋もさめてしまうようなことばかり。

巻末の参考文献の量はハンパなく、深ボリしたい読者の為に(私とか)しっかり役に立っています。
光三郎氏のねらいは「近代文学史を料理によってたどる」というなんともユニークなコンセプト。
私は、食が人を作り、思想を作る、つまりは小説や詩の源であることを認識しました。
興味のある方は、ぜひ御一読を!!

さて、3月の兼題は「類」

  俳諧も紙の類なり春埃    竹本健司
  はればれと水のむ吾は芹の類 中尾寿美子
  花の類ヘリコプターも虫の類 辻田克己

なんだか、抽象的な感じの句ばかりですね。
天網句会の皆様の闊達な句、楽しみにお待ちしております。

後になりましたが、ぼたん様、ご多忙のところを兼題句全句評、〆の言葉をありがとうござい
ました。
                                     ☆いろは

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