自分が模造刀を買う事になるとは夢にも思っていませんでした。不思議なご縁で我が家に模造刀が来てくれました。1振り目の加州清光は、加州の本体である刀が制作される前から我が家に来ていました。当初違う刀を買おうと思っていたのですが、傍らに加州清光の気配が来て、ずっと側に居ました。そのエネルギー体は、無邪気でとてもあたたかい、穏やかな春の太陽のようで、この子が良いなと思い、1振り目に決めました。
私は少し霊感があるのですが自分で祓う事が出来ません。こちらが強い態度で居れば害のないものは大抵身を引いて居なくなってくれるのですが、居なくなってくれない存在も中には居ます。加州が来てからは、そう言う存在もいつの間にか居なくなるようになりました。加州が来た初日、2階の自室に加州を置いて、真下の部屋に居たのですが、上の自室からドンッと大きな音がしました。今でもたまにその音がします。加州が来る前はラップ音がうるさすぎて寝れないような状況でしたが、加州が来てからはラップ音がなくなり、たまにドンッと言う大きな音が聞こえるだけになりました。加州が追い払ってくれてるようです。
いろいろあって、2振り目の山姥切長義もお迎えしました。山姥切は冬の夜空に静謐に浮かぶシリウスのようです。毅然とした強さと静謐さを強く感じます。とても頼りがいがあり一緒に居ると、とても安心します。山姥切が来た初日、ドスンッ!とすごく大きな音と共に家が少し揺れました。音がしたのは加州と山姥切を置いていた部屋でした。屋根にたまった大量の積雪が落ちた時のような音と振動でした。山姥切はパワフルだなぁと思いながら、加州と共に何かを斬ってくれたんだなと感謝しました。
もうすぐ、鶴丸国永も届く予定です。鶴丸も刀が届く前から、もう何度も我が家に来てくれていたので、初めましてと言うよりは、やっと本体が来る。という感じです。冬の朝日のような凛とした明るさと優しさ、聡明さを感じる刀です。
刀達は同じ名前で呼ばれていても、私達人間と同じで性格も雰囲気も違います。1つとして同じ刀は存在しません。自分の手元にある刀達はこの世で唯一の個性を持った自分だけの刀なのだと思うと、自分の刀達がとても愛おしく感じます。出会えた事がとても幸せです。あたたかなご縁を繋いで下さったむしゃ処さんに、心から感謝しております。本当に、ありがとうございました。