1818さん、おばんです
南米の妻との係争が片付いてよかったですね。
その書きぶりからすると裁判にもなっていないのかな。
次のお悩みはフォノアンプのボコ音ですか?
相変わらず悩みは尽きませんね。
僕の結論を書けば「気にせずに使いこなすのが幸せになる方法です」ですが、それでは1818さんは多分納得できないだろうから、ちょっくら解説を。
セレクターを切り替えた際のボコ音の原因は
・セレクターの選択ミスつまり設計ミス(ノンショーティングタイプかショーティングタイプか)
・インダクタンスによる不可避な現象
のいずれかまたは両方と思います。
「電気は急には止まれない」が鉄則で回路を急にオープンにすると後続の回路に高電圧が発生することはよくあることです。
このためセレクターでA回路からB回路に切り替える際に、途中でA回路とB回路が短時間だけ両方クローズしている瞬間を作るのがショーティングタイプです。
1818さんは真空管アンプ使いなので、プレート電圧vsプレート電流のグラフにロードラインと称する直線が引かれているのを見たことがあるでしょう。
セレクターの話とはちょっとずれますが、例えば電源電圧が250Vしかないアンプで出力管プレート電圧が400Vになるなど出力トランスのインダクタンスが為せる技なんですわ。
ノンショーティングのセレクターで切り替えの際にごく短時間だけ両回路がオープンになって後続の回路に予期しない電圧が生じることがあるわけです。
まあ簡単に書けば以上の通りで、例えば通電中のRCAプラグをやおら抜けばボコ音が出ることはわかりますよね。グランド側がつながって回路が形成されているところでホットが急にオープンになるから出るんですわ。
その意味ではRCAは欠陥コネクターシステムですが普及しすぎているのでどうしようもありません。
その上杉さんのフォノアンプでボコ音が出るのはたぶんMC→MMの切り替え時であってMM→MCでは出ないのではありませんか?
そのフォノアンプはMCをトランスで受けているはずです。トランスの1次側が急にオープンになることで2次側(つまりフォノアンプ回路の初段)に予期しない電圧が生じているのでしょう。
右側だけしか出ないのはセレクターの1次側の切れるタイミングがちょっとだけ早くて2次側がまだ活きているのに1次が先に切れている瞬間があるのではないかな。ホントにビミョーな時間差ですよ。
これが僕の推定原因です。1818さんの書いたのを見ただけの現物を見ていない見解ですので当たるも八卦、はずれるも八卦ですよ。
とにかく異常に細かすぎることは気にせず理屈に沿ってしゃーないことと考えて使いこなすのが幸福への道です(笑)。