02-19 そろそろ第3章の前フリを
飯も食った。リングも手に入れた。とりあえず今できるのは前に進むことだけだな。
(章タイトル回収)
「おっちゃんはたまに自分の世界に行ったきりになるよね」
「……一人の時間が長い奴は皆そうなんだよ」
「可哀想だね」
うっさいわボケ。
「さて、ガチ。ワールの反応はあるか?」
「今感知できる範囲にはありません」
「おっけー。絹枝さん進行方向を教えてくれ」
「あ、ガチのナビに登録してあるよ」
GPSもないのに、ナビなんか動作するんかい?
「ちっさいビーコンをバラまいているから、三点なんちゃらでいけるんだってよ」
「三点なんちゃらではありませんが、位置情報を把握するビーコンを撒いています」
「ほぇー」
「使い捨てのバッテリーを内蔵しているビーコンですので、長期の使用はできませんが、距離を稼ぐことができれば、問題ありません」
そんなもんなのか。まあよくわからんが迷わずにすむならね。
なんせ、道もない大地だからな。
「んじゃ、ワールに警戒しながら進んでくれさい」
「かしこまりました。自動運転を行いますので、ちょこんさんは寛いでいらしてください」
移動をガチにまかせて俺は今後のことについて考える。
俺の体を手に入れる。元の世界に戻る。
てか俺の体を手に入れるって、今のこの俺は一体なんなんだ?
精神体?幽体?
いやでも肉体あるような気がするよ?熱いとか美味いとか五感あるっぽいし。
そもそも罰ゲームといって俺をこの世界に送り込んだあの声は何者なんだ?
クイズ?がヒントなんだろうか。
いや、あれはクイズの正解を求められていた感じじゃなかった気がする。
そもそもあいつは敵なのか?敵?敵ってなんだ?
敵とか味方とか、そういう区分なんだろうか?
あと、次回あたりで新キャラ登場しそうな気がするよ?