ちょこん(FLO)
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2018/10/28 (日) 01:01:40
02-02 理解しかける
「ほいお待たせ」
「いいよ。少し落ち着いたかな」
「ああ。んでお前は何者なの?絹枝って名前といい、人間……なのか?」
二本足で立つヒツジに人間の顔の絹枝の種族が気になる。
「おっちゃんはさ、地球から来たんだよね?」
「ああ、地球だな」
「あたしは地球から来たんじゃないんだよね」
「どういうことだ?」
不思議生物なのか?いやでもおとさん、せんちゃんの説明ではそんなこと言ってなかった気がするが。いや、アイツらまともな説明なんかしなかったな。
『死にたいの?』
え?え?せんちゃんの声だよな?
『いつもそばにいるわよ』
『そうですよ。絹枝さんだけじゃなく私達もいますよ』
え?でも音声じゃないよね。
テレパシー的ななにかかしら。
『どちらかと言うと骨伝導の方が近いかも知れないですね』
『なんでもいいじゃない、話しができればそれで』
これはきっとあれだな、絹枝がドジっ子でフォローが必要な時や、話しが進まない時のアクセント用に残しておこうっていう魂胆だな。
『誰の魂胆なんでしょうね?』
それは、あれだよ、もう一人のちょこんさんだよ。
『あなたは一人しかいないのよ』
はいキタこれ。最初の方の話と今の言葉で凡そ検討はついた。
「俺は一人しかいないんだな?」
「おっちゃんいきなり何言ってんの?」
あら、絹枝には二人の声が聞こえていないっぽい。
『そういうことです。絹枝さんにはこの声は聞こえません』
その意味がわからんが、まあいいだろう。
『じゃぁまたね』
中途半端すぎやしませんか?
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