昨日見た月は双子星だったか

ちょこんの不思議な冒険(仮) / 16

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ちょこん(FLO) 2018/10/28 (日) 00:12:38

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第2章 前進

02-01 迎合する

「意味わかって使ってるの?おっちゃん」
「ああ、ネットで調べたことがあるからな」
「ふーん。ほじほじ」
「おい、何してるん」
「別にー?」

 お前は生意気女優か?

「んで、どうすればいいんだ」
「色々疲れたでしょ?先ずは補給したら?」

 言われてみれば、そんなに時間は経ってないものの精神的にはだいぶ疲れてるな。
 その証拠に声しか聞こえない存在相手に会話してたもんな。

「ああ、あたしの姿見せなきゃね」

 そう言うと絹枝の姿が現れてくる。

「ん?お?ひつじ?」
「そうだメェー」

 ぎゃぴーはどこに行った?

「うっさいおっちゃん少し黙って」
「お、おう」

 着ぐるみなのか、獣人?っぽいのか、とにかく二本足で立つ羊の顔だけ人類だな。
 まぁ顔は超絶美少女とは言わないが、そこそこ可愛い。

「そこそこじゃないよ。美少女だよ」
「そうですね」

 身長は150センチぐらいだろうか、俺よりも頭一つ分以上小さい。うん、可愛いな。

「よし、可愛いと認めるなら許す」

 許されたよ。
 バッグの中身を見てみるかね。

「お、いいもの発見」
「なになに?」

 コンビニのおにぎりとペットボトルのお茶だ。二本ずつあるがこれって……

「あたしは食べないよ?食べなくても大丈夫な身体だから」
「お前はバクか?」
「夢なんて食べられないでしょ」
「知らんが、お前回復はどうするんだ?」

 俺はジビエだとしても、ガイドキャラの絹枝の補給も必要になるだろう。

「あたしはおっちゃんのエネルギーを横取りするから大丈夫」
「そ、それって……ぽっ」
「おっちゃん、R指定はナシだからね」

 ちっ。

「説明は難しいけど、オーラ的な?」
「俺は黄色系の服を着るべきかしら?それとも殉教しなきゃならんのか?」
「くだらない事言ってないで、早く食べなよ」

 絹枝がオーラ的な言ったんだよな。乘っかっただけだよな。損したな。ちきしょう。

 満腹とまではいかないが、おにぎりとお茶で一息つく。

 あー煙草吸いたいな。

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