sigeta
2020/06/04 (木) 16:57:47
5525d@32113
こんにちは。ご無沙汰しております。
6月4日の「塗装の不思議」の記事、興味深く拝見させていただきました。
エンパイアのプレイヤーは使ったこともない私ですが、参考になればということで投稿いたします。
プレーヤーの塗装でよく出てくるのが「ガラード301」ですね。401よりも古いこともあって301プレーヤーには汚れや塗装の剝がれが目立ちます。従ってオーディオ店では再塗装して販売してるところも多いとか。
その際の塗装の大きなポイントは、油性塗料を用いるか水性塗料を用いるかということだそうです。(聞いた話です)きれいに仕上がるのは油性の方なのですが、そうすると本体の鳴きが抑えられてボッタリとした全く面白くない音となってしまうのです。もともとガラードのプレーヤーは水性塗料で塗られているのでオリジナルの通りに、しかも薄く塗らなくてはいけないということを聞きました。本体だけでもそうなのにプラッター部分に厚ぼったく塗られた物は最悪だったという私自身の経験もあります。
ご存知かと思いますが、ガラードの中古の値段はプラッターの響きの良しあしで値段が決まるということですので、Kさんお使いのエンパイアについても響きの良し悪しを基準に考えてみてはいかがでしょうか。オリジナルの音の良さを大切にということであれば水性塗料の使用をお勧めします。
(今は環境面を配慮して水性塗料の方が多く用いられているようですね)
まあ考えてみればオーデイオとは、ある意味、音の共振点をどの位置に持っていくかという戦いでもあるわけで、今回の記事はそういう根本的な問題提起にもなっているように思いました。
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sigetaさま
こちらこそご無沙汰しております。その後お変わりございませんか?
いつもご考察が深いですね。
確かにGarrardの重量級プラッターは叩くと「コ〜ン」と鐘のような響きの良さを感じますが、EMPIREのプラッターは二重構造となっており、特にアウタープラッターは華奢で軽く、響くような厚さや重さはありません。
「カンカン」という感じです。
加えてGarrardとは根本的に異なって、ターンテーブル部をスプリングでフローティングする構造となっておりますので、シャーシの塗装状態で音質に影響することは少ないと思われます。
不思議なのは塗装を乾燥させた後、ゴムマットを置くとしばらくしてマットに接した塗料が所々溶けてゴムマットにこびりついているというところです。
調べたところ、最初に使用したスプレーは石油樹脂塗料で、2回目のタムラはラッカー系でした。
最初に使用したメッキ調スプレーはそもそも金属の外装部分に使用するのはNGでしたが、タムラの方は模型用で問題ないはずです。
原因として考えられるのは、完全に乾燥させるには1週間ほどかかるとのことでしたので、ゴールド塗装+クリア塗装ともに2時間ほどで重ね塗りしたところに問題があったのかもしれません。
シャーシ部分は常に外気に晒されているため、完全に乾燥してクリア塗装面がガードしてくれたのかもしれませんが、スイッチ周りの塗装に少し亀裂が入るようになりました。
またこのプレーヤーにはJ字型980アームを搭載しているのですが、アームの内部配線を最新の導体を使用した配線材に交換したところ、この配線材が少し太くてアームの動きに干渉するところがネックとなっております。
アーム内部を通った配線材が支柱上部で下部に引き出し、支柱を通る構造となっておりますが、どうしてもアームの動きにより牽引力が加わってアーム自体の感度に影響するようです。
現在、アームから出て支柱に入る部分の4本の配線材を、それぞれ4方向にたるみ気味になるように調整してバランスを取るようにしております。
使用しているSHUREのMM型カートリッジは比較的針圧も重いので、あまり音質には影響がないような気もしますが、設置場所にも問題があるのか少しハウリングに弱いような気もします。
オリジナルの内部配線材は超極細のボビン状に巻かれたもので、これを最新の素材に交換することによってオリジナルとは方向性の異なるワイドレンジな音質に改善されております。
本当に改造や調整を始めたらキリがありませんね〜。