本日は楽しい時間を有難うございました。
試聴機のAL-1アンプとKさん愛用のRE604コンパチアンプとの比較が中心となりましたが、いろいろと考えさせられることが多い時間となりました。
Kさんの言われるようにAL-1アンプは水銀整流管を用いていることもあって中低域に力があって魅力的な一面を持っていたように思えました。
しかし、次のLPレコードをかけた時、その評価に「?」がつくこととなりました。
そのLPはアルトウール・ローター指揮ベルリンドイツオペラ管弦楽団・合唱団、ワーグナー「タンホイザー」客人たちの入場(テレフンケン盤)ですが、合唱部になると音が混濁して歪むのです。
オーケストラに合唱が加わるという一番再生の難しいところではあるのですが、その高域部分の再生が十分に行われていない感じでした。
そこで、前段のRFTの6H8C(6SN7)を変えてみることにしました。4種の6SN7を試してみたのですが、結果的には私の持参したKen-Radの6SN7が高域の抜けの良い歪みのない音を奏でてくれました。前段の球を変えるだけでこんなにも違うものかと驚かされました。
希少な球とか古典球というのは当たりはずれが多いのでとても難しい世界なのだなあということを感じた次第です。
後半はRE604アンプを聞かせてもらいました。さすがにKさんが手塩にかけて調整しているだけあって、聴きやすくバランスのとれた音でした。こう表現すると当たり障りのないような音を思われるかもしれませんが、さにあらず、エッジの立った輪郭をはっきりと描き出すアンプと言ったらよいのでしょうか、楽器の定位がきちんとしているので聴いていてとても楽しいのです。
KさんからはこのアンプにAL-1アンプのような低域が加わればもっと良くなるのではないかとのコメントがありましたが、
多くのオーディオマニアが低域の処理で悩んでいるのを聞くにつけ、今のRE604アンプのままのほうが良いのではとお話させていただきました。
その他、SPU-Aのことなどあるのですが、長文となってしまいました。これにて失礼いたします。
shigetaさま、本日はありがとうございました。
当方も本日ご一緒に試聴させていただいて感じたのですが、AL-1が持っている押出しの強い低域も良いのですが、コンパチアンプが聞かせてくれる、余韻の深い臨場感のある低音も捨てがたいと感じました。
また「タンホイザー」の女性合唱陣の中高域のこもり音はこれまで耳にしたことのない響きでしたので驚きでした。
ご一緒にそれぞれのアンプの良さを確認できましたが、今後は低域の質感や雰囲気を替えたいときには、コンパチアンプの前段管(6SL7)をメーカーの異なるものに入れ替えて対応しようと思います。
カートリッジではshigetaさんが愛用されているSPU-Aタイプの音質が、最強と感じていたSPU MEISTER-GEとWEトランスの組み合わせを凌駕したのは驚きでした。
またよろしくお願いいたします。