ksusumu777 様
出力用の三極管は数多あり我々の真空管ライフを豊かなものにしてくれています。
出力用の三極管に負けないほど整流管も多くの種類があります。
長年真空管と向き合っていると絶対的ではないもののある程度法則めいたものが見えてきます。
私がこれまでに感じてきたことが皆様の参考になれば幸いです。
出力用の三極管を内部抵抗でグループ分けします。
内部抵抗が高い
VT25 UX210 E408 P4100等
内部抵抗が中庸
RE604 UX245 UX171A PX4 PP3/250 AC044 PX25 PP5/400等
内部抵抗が低い
WE300B DA30 2A3 AD1 Ed等
これまでの経験で出力管の内部抵抗と整流管の内部抵抗には密接な関係を感じています。
内部抵抗が低い出力管には内部抵抗の低い整流管の組み合わせが、内部抵抗の高い出力管には内部抵抗の高い整流管の組み合わせが好結果を得やすく感じているのです。
これは電流を要求する側と供給する側の力関係のバランスが取れていることが原因ではないかと想像しています。
以上の事はあくまでも無帰還のシングルアンプに限ってのことです。
上記に当て嵌まらない例
WEの91アンプや86アンプは内部抵抗の低いWE300Bと内部抵抗の高いWE274Aの組み合わせですが極めて音が良いことで知られています。
なぜこのような組み合わせが可能かと言いますと、
91アンプは大量のNFBが掛かっています。
NFBを大量に掛けるとアンプの音質はNFBによって支配され整流管が音質に与える影響が少なくなるのです。
86アンプはWE300BをA級PPで動作させています。
A級PP動作はアンプ自体が定電流動作となり整流管への依存度が低くなるのです。
真空管の事を知り尽くしたWEであればこそ実現した組み合わせと思います。
なるほど〜。
我が家にあるTelefunken RS289は内部抵抗が高いグループ、RENS1374dは低いグループとの理解で良かったですか?
次は整流管側の内部抵抗の高低により、出力管との相性がわかると言うことですね。
よろしくお願いいたします。