ジャイアンツの坂本がホームランを打てば令和初と言い、三振をとれば令和初とお祭り騒ぎが朝から続いた5月1日、新天皇が即位した日にブログの管理人宅(主宅)に伺って来た。その日の天気は、午前中晴れ間があり、春の陽気~次第に曇天~夕方から強雨と3種類の天気の特徴が1日の中で変わる珍しい日だった。
最寄駅まで愛車の独車でお出迎え、「申訳ないです~いやあ遠い所、電車は大丈夫でしたか。」との第一声のごあいさつ、話しやすい人だ。愛車が自宅に到着し車庫入れしたら玄関が自動で開き、奥さまが顔をのぞかせ「いらっしゃい、どうぞ・・・」と出てきた。何ともフレンドリーなご夫婦だ、我が家とはちょっと違うぞ。
そのまま2階のオーディオルームへ上がらせていただいた。持参したJS“ジョーゲンシュウ”のNO.41の2種類、赤ぽっち付きと無いやつをプチプチから取り出した。今日は主のMCトランス群と聞き比べをしたいとお願いしたもので、主殿もブログの交流の中で他の方からJSとの聞き比べについてメッセージが届いたこともあり興味を示されたので、来た甲斐があった。興味の的は、今主が組み合わせているSPUマイスターとWEやパートリッジに対して、JSはオルトフォンの元々のオリジナル製品なので、相性が良いのはどれか、どんな違いを見せてくれるのかを聴くための試聴である。
主の装置は、一見して超アナログリッチな多国籍システムに見えた。ターンテーブルが3台、クラシック系はガラード#301、ジャズ・ロックはノッティンガム、ラックにはもう1台あった。MCトランスは、米のWE、Langevin、ピアレス、UTC、英のパートリッジ2種、独ゼンハイザー1種があった。カートリッジはSPUやトーレンスMCH他、両手では収まらないのでは・・・、だが、装置の何でもが複数あっても一度に音楽を鳴らせるのは1つなのだし、いくつあっても大概好きなものは1つに狭まるので大事なのは組み合わせだ。主の音は、ホールトーンが良く出る漂う音だ。ソプラノ歌手の口元は小さく、定位が良かった。WEは、限られた帯域の中で聴きやすい。中域が充実しており演奏者の実在感が良いので、声楽向きか。パートリッジは、繊細で響きが乗る。それでいて奥行き感もあった。弦や小編成のバロック系に合うのではないか。JS赤ぽっちに替えると、音圧感が上がる。力感があり、迫力で迫る感じがあり、オーケストラ向きではないか。3種類を聴いてみたところ、1つに絞れなかった。それぞれ特徴があり、それぞれに職人技が活きていたと感じた。その日に主に聴くジャンルによってMCトランスを取り替えて楽しむのがアナログリッチで贅沢な楽しみではないか。しかしまあ、よくこんなにトランス購入を許してくれたものだ、主に代わり嫁殿に感謝。こういう交流は、もう1つのオーディオの楽しみだ。
今回はご来訪いただきありがとうございました。
J'sのトランスは我が家でMCH-IIに組み合わせているOrtofon T-30にも使用されていますが、SPU用に製作されたNo.41は全く違うキャラクターと感じました。本日試聴したトランス群はSPU用として評価の高いものばかりでしたが、やはりそれぞれに個性があり曲種や気分によって組み合わせを変えられたら楽しいなと感じました。システム全体の音色としてホールトーンを感じられ定位が良いとの評価をいただきましたが、これまでその方向で音作りをしてきたので嬉しく感じました。もしJ's No.41を手に入れることができるとしたら、SPUと組み合わせてクラシックではなくPOPS&ROCK用にちょうど良いと感じました。