RV210の相場は送料込みで@15000~17000円
RE604は1933年~1941年にかけて製造されたバリウム昇華型フィラメントの球が最高ですが程度の良いものは少なく値段もそれなり(新品同様の極上品で@70000円程度)です。
比較的入手しやすいのは酸化被膜フィラメントの三往復タイプでしょう。
Ebeyでじっくり探せば極上品が入手可能です。
運が良ければ@3万円台、通常の相場は@40000~60000円でしょう。
RE604にはクラングフィルムへ納めたバージョンがありKL71403と言います。
また、ドイツの業者がEbayに新品同様のKL71403を1本出品しています。
即決で送料込み50000円くらいのようです。
私の手持ちの1本(新品同様)は45000円ほどで放出可能です。
KL71403はRE604より高値で取引されていますから相場より安価と思います。
WE300BのOLD球の値段を考えるとお買い得に思えます。
なにせWE300B以上の音が出ますので。
先日完成したチューブオーディオラボ製のヨーロッパ球コンパチアンプのオーナーの方(岡山県在住)は、あっさりとWE300Bのアンプを処分されたほどです。
その方曰く、「PX4とRE604は甲乙付け難く至福の時を過ごしています。」
また、栃木県在住のK氏はWE300A(Bではない)、DA30等名だたる銘球をさんざん試した挙句PX4のナス型に落ち着かれたとのことです。
RE604と同規格でクオリティーの高いナス型古典三極管としては独バルボのLK460があります。
以前は高価でしたが最近は国内相場がこなれてきました。
ヤフオクに出てくれば@30000円くらいではないでしょうか。
LK460は大別して3形態あり、
最初期型 ナス型 バリウム昇華型フィラメント
中期型 ナス型 酸化被膜フィラメント ブラックプレート
後期型 ナス型 酸化被膜フィラメント グレープレート(中期型のローコストバージョン)
国内外で流通しているのは99%後期型です。
最初期型はほぼ入手不可能に近いコレクター球で私はかろうじて1本だけ電気的に新品同様の物を入手できました。
中期型の極上品が1本手元にあり近々もう1本入手の見込みです。
中期型は後期型よりも遥かに出来が良くRE604並みの価格で取引されていますが、相場より安く入手できそうです。
@35000円くらいの予定、2本揃えばペアでの放出可能です。
私が入手するナス型の古典球は殆どが電気的には新品同様の物です、
Ebayでは中庸の程度の物でさえ高価に取引されていますから注意が必要です。
手元に届いた球はライフテストを実施して程度をを確認しています。
国内の真空管販売店でライフテストを実施している所は無いと思います。
ライフテストを実施してしまうと高価に販売できない球が出てくるからです。
私のブログにライフテストについて書いています。
https://d404f203.blog.fc2.com/blog-entry-3.html
今回のPX4コンパチアンプの回路はクラングフィルムの回路を少し参考にしていますが、音質的には無色に近く、ほんのりと薄化粧したような音が出れば私の狙い通りなのですが。
アンプの色付けが濃いとプログラムソースの得て不得手が出てしまったり、演奏者や録音エンジニアの意図が歪曲される恐れがありますから。
相場まで押さえられていて本当にすごい知識ですね。全く驚きです。
結構高価ですのでどれもこれもというのも無理そうですね。「バリウム昇華型フィラメント」と言うのを一度使ってみたかったし、PX4もST管ではなく初期型ナス管もフォルムが綺麗だし・・・・・。
まあ焦らずじっくり揃えて参りますのでよろしくお願いします。
やはりライフテストしないとダメですか?
そう言えばこれまでEL34/6CA7を533で数多く試験しているのですが、基準値がGm6000なのに松下の新品でも5500、TESLAでは5000ほどしかありません。他の種類で試験すると使用頻度の低いものほど基準値を大きく上廻るのが普通なのですが、使用して来た球の中でEL34だけが基準値を上廻る球を見たことがありません。ライフテストでは特性のバラツキに影響を受けませんが、各社の球の測定値が大きく基準値に満たないため、HICKOKの基準値設定がおかしいのではと考えてしまいます。
クラングフィルムの回路も参考にされているのですか。予想通りPX4は素晴らしい音質になりそうですね。
一昨日ラボのK村さんから連絡があり、シャーシが上がって来たので塗装に出すとのことでした。
楽しみだな〜。