決勝戦は二十歳代同士の対決 ひょっとしたら同い歳かもしれません
⬆決勝戦・林奎史郎さんVS鈴木翼さん
先手の林さんは左美濃。王様を6八に 置いたままで右銀を4六へ繰り出します 対する鈴木さんは十八番の雁木に構えた後 袖飛車に。お互い敵の角頭を目標に 3五歩、7五歩と突き合い22手目で 早くも開戦。丁度この辺りから長考合戦と なり、44手目には両者共に持ち時間30分 を使い切って秒読み合戦となりました
6六角~7七歩と渋く守備を強化した林さん 程なく銀を3五まで進撃させると鈴木さんは 4五銀・3四金と力強く迎撃。ただ右銀が 7一から全く動いていないのが気になります
金銀交換から鈴木さんの角頭に金を打ち込み 角金交換の駒得の後、飛車取りに6五角と 打った林さん。鈴木さんは6四飛とかわし 飛車による角の田楽刺しを見せると林さんは 角を1枚犠牲にして、と金を2筋に作り 鈴木さんが桂馬の威力で2五歩と打って 飛車を遮断する間に、と金で金を奪います
鈴木さんの玉頭方面には次々と両軍の駒が 打ち込まれ、飛車先を切り開かんと林さんが 3七桂と援軍を繰り出した直後に鈴木さんが 6四角と打ってナナメ田楽刺しを発動
ここで林さんが見せた決断は2五桂跳ね 2八の飛車を見捨てて桂馬を突進させました 3三の地点が3VS2(攻める林さんは 6六角・3四金・2五桂が効いており 守る鈴木さん側は3二玉と4二金のみ 他に守りの銀が2枚、4三と1二に配置)
という事で鈴木さんは6六飛と走って 林さんの角を取り除きましたが林さんは 直ぐに同歩とせず2三歩成。金銀交換で 王様を2三に誘き出した後、ハネ違いの 1三桂成(2八飛と連動した空き王手そして 両王手)同玉に2四銀と打って王手を かけました
ここで鈴木さんが1四玉と逃げたのが 痛恨の失着だったようで2二玉と逃げた 方が、まだまだ難解な戦いが続いたかも しれません。実戦は1五銀と王手で引いて から(同玉は詰み)飛車を成り込み寄り形に
林さんの王様は6八に居ながら左美濃囲いの 金銀3枚がシッカリ護衛されて守りは万全 鈴木さんは3七に馬を作り銀取りを見せるも 香を取りながらの1一竜の王手から即詰みに 討ち取った林さんが見事優勝を決めました
総手数は75手。短手数ですが大熱戦でした 名局・好局に手数の長い短いは関係ナシ!! 力の限りを尽くしながら、それを証明した 若き両雄に心から拍手を送りたいと思います
2023赤旗名人戦編、次回で完結です。
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先手の林さんは左美濃。王様を6八に
置いたままで右銀を4六へ繰り出します
対する鈴木さんは十八番の雁木に構えた後
袖飛車に。お互い敵の角頭を目標に
3五歩、7五歩と突き合い22手目で
早くも開戦。丁度この辺りから長考合戦と
なり、44手目には両者共に持ち時間30分
を使い切って秒読み合戦となりました
6六角~7七歩と渋く守備を強化した林さん
程なく銀を3五まで進撃させると鈴木さんは
4五銀・3四金と力強く迎撃。ただ右銀が
7一から全く動いていないのが気になります
金銀交換から鈴木さんの角頭に金を打ち込み
角金交換の駒得の後、飛車取りに6五角と
打った林さん。鈴木さんは6四飛とかわし
飛車による角の田楽刺しを見せると林さんは
角を1枚犠牲にして、と金を2筋に作り
鈴木さんが桂馬の威力で2五歩と打って
飛車を遮断する間に、と金で金を奪います
鈴木さんの玉頭方面には次々と両軍の駒が
打ち込まれ、飛車先を切り開かんと林さんが
3七桂と援軍を繰り出した直後に鈴木さんが
6四角と打ってナナメ田楽刺しを発動
ここで林さんが見せた決断は2五桂跳ね
2八の飛車を見捨てて桂馬を突進させました
3三の地点が3VS2(攻める林さんは
6六角・3四金・2五桂が効いており
守る鈴木さん側は3二玉と4二金のみ
他に守りの銀が2枚、4三と1二に配置)
という事で鈴木さんは6六飛と走って
林さんの角を取り除きましたが林さんは
直ぐに同歩とせず2三歩成。金銀交換で
王様を2三に誘き出した後、ハネ違いの
1三桂成(2八飛と連動した空き王手そして
両王手)同玉に2四銀と打って王手を
かけました
ここで鈴木さんが1四玉と逃げたのが
痛恨の失着だったようで2二玉と逃げた
方が、まだまだ難解な戦いが続いたかも
しれません。実戦は1五銀と王手で引いて
から(同玉は詰み)飛車を成り込み寄り形に
林さんの王様は6八に居ながら左美濃囲いの
金銀3枚がシッカリ護衛されて守りは万全
鈴木さんは3七に馬を作り銀取りを見せるも
香を取りながらの1一竜の王手から即詰みに
討ち取った林さんが見事優勝を決めました
総手数は75手。短手数ですが大熱戦でした
名局・好局に手数の長い短いは関係ナシ!!
力の限りを尽くしながら、それを証明した
若き両雄に心から拍手を送りたいと思います
2023赤旗名人戦編、次回で完結です。