23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 514

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Q24030 2025/02/05 (水) 22:25:16 88a45@57058

課題2
ヒト対モノにかかわる事例として以前の課題でも触れたドアノブについての例を挙げる。私たちは日常的にドアの取っ手を近見、押したり引いたりして開ける。この行為は人が過ごしてきた環境の相互作用として成り立っている。ドアの取っ手は人間に対して何かをつかむ、押す、引くといった行為をアフォード(提供)している。例えば円形の回転式にドアノブは回す、取っ手に手をひっかける式のドアノブは引く」ことを自然ととるべき行為を誘発する。これらの行為はドアノブの形状が人の手の構造と合致することで生じる。ヒトはアフォーダンスを直接知覚し即座に好意へと移る。ヒトはドアノブを見て脳内でこれの使い道はどうであるかを考えるのではなく先ほど挙げた通り、そのドアノブの形状自体が回す、引くという行為を誘発する。環境によってそれが当たり前のこととなったヒトはドアノブの形状が引くタイプであるのにドアの構造は押すタイプであると誤ってドアを押してしまい、ドアが動かないという事例が起こる。こうした事例は環境のアフォーダンスを考慮したデザインの重要性を示している。

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