名前なし
2025/02/04 (火) 22:47:10
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課題1
認知科学の歴史において、特定の考えから別の考え方へと変化した事例をあげ、その変化がどのような歴史的意義を持っているのかを述べる。
認知科学の誕生は、1900年代にて様々な分野の若き研究者たちが積極的に交流を行い、人間の知的活動についての科学的な研究を統合しようとしたことから始まる。このようにして生まれた認知科学の当初の内容は、人工知能研究と情報処理心理学と呼ばれる心理学の一分野を中心とするものであった。そのため、計算機に見立てた人間の知能モデルが作られた。そして、心理学者は実験のデータを採取し、人工知能研究者はプログラムを走らせることでモデルを検証していた。このような計算機への見立てを重視するアプローチや考え方を計算主義と呼ぶ。
しかしながら、1900年代後半から別の考え方が生まれ始める。大脳生理学における研究テクノロジーの発展が見られ始め、前述した計算主義によって生まれた研究データを脳の神経活動と照らし合わせようとする動きが急速に進み始める。それにより、医学と神経科学に携わる多くの科学者たちが認知科学へと参画することとなる。これにより、認知科学の主要テーマが計算機から脳へと移り変わった。そして、近年ではさらに大きな変化が起こりつつある。人間の知性を取り巻く2つの環境の重要性が見直され始めたからである。1つは、身の回りという意味での通常の環境、もう1つは私たちの体そのものである。脳を主要テーマとしていたが、私たちの知性というものは体内と体外の2種類の環境に大きな制約を受けているという新たな考え方から、主要テーマは肉体と環境へと変化していった。この変化は、現代の心理学に通づるものがあり、今の様々の心理学の在り方に影響している。
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学籍番号 F24036です。
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