23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 492

600 コメント
1991 views
0 フォロー
492
Q241437 2025/02/04 (火) 14:40:03 3a31e@6c02f

課題2
ヒト対モノ又はヒトにかかわる現象についてサッカーで挙げてみるとサッカーの試合では、パスを出す選手と受ける選手の間に、直接知覚に基づく相互作用が生じる。生態心理学の観点から、この相互作用は、個々の選手が固定された戦術を用いるのではなく、環境内の情報を利用しながらリアルタイムで調整されるものと考えられる。たとえば、パスを受ける選手は、単に味方の動きを観察するのではなく、アフォーダンスを知覚する。味方の位置や相手ディフェンダーの配置、ボールの移動速度などの情報が、どこへ動けばパスを受けられるかを直接的に示している。また、パスを出す選手も、味方がボールを受けるのに適した位置へ動いていることを知覚し、その動きに応じてキックの強さや方向を調整する。これは、選手同士が互いのアフォーダンスを知覚し合いながら協調する現象といえる。このように、サッカーのパスは、プレイヤーが環境内の情報をリアルタイムで捉え、それに適応しながら動くことで成立している。したがって、生態心理学の視点からは、サッカーのプレーは単なる情報処理ではなく、環境と身体の動的な相互作用の中で生じるものと捉えられる。

通報 ...