23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 487

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G240990 2025/02/03 (月) 20:30:03 修正 396f1@fcdaa

 課題1
 かつて教育心理学の学習理論は「行動主義」から「認知主義」に大きく転換しました。心理学が学問として成立したのは19世紀後半のことである。このころ、意識や思考のプロセスを探るには、その人に直接訪ねるといった「内観法」という方法に頼っていた。この「内観法」の主体性を問題視し、客観的な心理学を求めて提唱されたのが「行動主義」です。行動主義とはすなわち学習者の刺激に対する反応のみに注目し、学習成立の有無を判断しようとするもので、学習者の心的プロセスは分析の対象としない学習論であった。たとえば、授業が終わった直後「よくわかりました」と言っている生徒がいたとする。しかし、行動主義的学習論では、この時点で学習したとは言わない。学習したかどうかはすべて学習者の行動が変わることによって示されるためである。したがって、「わかったらやって見せなさい」というのが行動主義的考え方である。しかし、「認知主義」が学習理論の主流になるとともに、学習は頭の中での変化を含む変容、学習のプロセスを含むと定義された。こうした動きを受けて、心理学の対象が行動だけでなく、心的過程も科学的な研究対象となり、心理学の領域が大きく拡大しました。

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