Q240325
2025/01/31 (金) 12:58:31
1a976@50567
課題1
20世紀前半、心理学の主流は行動主義だった。ジョン・ワトソンやB.F.スキナーらによって確立された行動主義は、「心の内面は科学的に観察できないため、外部から観察可能な行動だけを研究すべきだ」と主張した。特にスキナーのオペラント条件づけの研究は、学習を強化と報酬のメカニズムによって説明し、心的表象や意識の概念を排除した。しかし、1950年代になると、この考え方に対する批判が高まり、認知主義が登場した。ノーム・チョムスキーはスキナーの言語獲得理論を批判し、言語が単なる強化の結果ではなく、生得的な認知構造によって支えられていると主張した。また、ハーバート・サイモンらの研究により、人間の思考は情報処理の過程としてモデル化できるという考え方が広まった。こうした動きを受けて、心理学は「ブラックボックス」とされていた心の内部プロセスを研究対象とするようになった。行動主義が排除していた「記憶」「認識」「問題解決」などの内部過程を研究できるようになった。認知科学が心理学、神経科学、人工知能研究などと統合される契機となった。
人工知能研究の発展によって、人間の思考を情報処理として捉えることで、人工知能の基礎が築かれた。チューリングの計算理論とともに、現代の認知科学とコンピュータ科学の結びつきを強めた。
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