23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 480

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Q24142 2025/01/30 (木) 13:44:56 e6c4f@1aeca

課題1
 認知科学の歴史について述べる。諸説あるが1956年頃に「コンピュータ科学」という人間の知的活動を行う機械を作る試みが始められた。その中で異分野の研究者たちが積極的に交流を始め、人間の知的活動についての科学的な研究を統合していこうとする運動が徐々におこり、当時の実験心理学、神経科学、哲学、人類学、情報科学、言語学の分野の若き研究者たちが参加した「ダートマス会議」において認知革命として結実を見せた。これは今までの思考や記憶と行動などといった人間の当たり前とされていた知覚行為に説明付けさせる革新的なものであった。現在の人工知能では人間と会話することができるものや、複数の質問から新たな提案をしてくるものなどその進化には目覚ましいものがある。しかし、それらを実現することができたのは人間の思考を紐解き、言語化することに成功した功績があってこそである。今までの生体に対する刺激とその刺激に対する反応などの観察可能な事柄だけを頼りに知を捉え、刺激から反応を生じさせる生体内部の情報処理という外から観察が難しい事柄にあえて関心を向けなかったという「ブラックボックス化」から脱却し、そのヒトの思考や環境などを踏まえて知覚行動の透明化することに変化したのが比較的最近の認知科学だと考える。

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