23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 450

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Q24028 2025/01/24 (金) 14:40:30 3da11@1aeca

課題1
講義でやったかは忘れたのですが自分なりに調べて書いてみました。20世紀前半の心理学は、行動主義が主流でした。この学説はスキナーやパブロフが提唱し、観察可能な行動のみを研究対象とし、人間の心の働きについては直接観察できないものとして無視しました。行動主義では、刺激とそれに対する反応の関係を重要視し、学習や適応のメカニズムを解明しようとしました。たとえば、条件反射や報酬による行動の変化などが主な研究対象です。しかし、1950年代から1960年代にかけて、行動主義では説明できない問題が明らかになり始めました。例えば、人間が記憶や言語をどのように処理しているのか、刺激と反応の関係では十分に説明できませんでした。このような状況を変える新しい学問が認知科学です。認知科学では、人間の心を情報処理システムとして捉え、記憶、思考、判断、言語理解といった内部のプロセスを研究対象としました。パソコンの動作を人間の心の働きに重ね合わせ、心は情報を処理するものとする動きが広がりました。この動きの歴史的意義は3つあります。1つ目は、心理学の研究対象が広がり、今までの行動だけではなく、記憶や思考などの目に見えない心の働きについても研究できるようになりました。2つ目は、心理学が計算機科学や神経科学、言語学などの学問分野と結びつくことによる融合が進みました。3つ目は、これらの研究は人工知能の基礎になって、現在の情報技術や人工知能研究にも大きな影響を与えています。このように、行動主義から認知科学への転換は、心の働きを理解する方法を変えて人間についての新しい視点を生み出した点で歴史的な意義があると思いました。

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