F24081
2025/01/21 (火) 17:54:52
e43ec@a35cc
今回講義で扱った甲山事件の尋問について、弁護側がIRE連鎖の特徴を踏まえて証人の発言の信頼性を見ていたところに興味を持った。
尋問をする人が意図せずされる人の発言を誘導してしまうことが昔はあまり意識されていなかった(と受けとったが間違っているかもしれない)というところから、今後司法分野の心理的側面についてより深く研究がなされその知識が浸透すれば、未来では今とは違った形で尋問や裁判がされるようになるかもしれないと考えた。もちろん既に完成されているため変わらないということもあるだろうが、尋問の手順や発言の仕方、法廷のレイアウトなど生態心理学をはじめとする心理学の知識が活かせそうな部分は少なくなさそうだ。ある程度司法と心理学の知識が身についたらこれらについてまた考えてみようと思う。
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コミュニケーション環境を、規範や制度と物理的環境を組み合わせてどう構成するかは興味深い応用です。本来証人尋問は、証人にしか言えないこと(言うべきこと)があり、それが出せない証人は証人ではありません。証人がI-R-E連鎖のR成分を発する役割を尋問でになってしまっていたなら、証人は証人ではなくなりますね。教育での応用としては、こういうものがあります。生徒の自主性を尊重することを校風としてうたう学校の授業における教師と生徒の会話を分析したら、見事にI-R-E連鎖が展開されていた。アクティブラーニングも、参加者の自主的なコミュニケーションとなるように環境整備をしないといけません。生態心理学の応用先を一つ提示してくれたと思います。
8点差し上げます。