23認知科学概論

23年度「認知科学概論」 / 251

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Q240236 2024/11/26 (火) 16:54:21 b2f51@d2c37

 まず、不変項について説明していく。物に変化を加えることであらわれてくる不変なことを不変更と言う。不変項はギブソンが名付けた。
次に具体例を出して説明していく。例えば、まっすぐ道を歩いていると、当たり前のことだが世界は後ろに流れる。一方で全てがホワイトアウトの部屋だったら、自分が進んでいても環境が変化しないので、自分が進んでいるのかわからない。これらのことによって、我々は常に見ている環境のパターンを知覚しているから、まっすぐあることが出来ている。これがギブソンの不変項の考えである。
 次に「揺れる部屋」において、地面が動いていないにもかかわらず部屋の中にいる人の姿勢が不安定になってしまう理由について説明していく。知覚と行為の不可欠な関係を表す現象のことを、視覚性運動制御という。視覚性運動制御と関連づけて説明していく。例えば、電車のホームにはベンチがあるが、もともとベンチの向きは電車の来る方向にベンチを置いていたが、最近はベンチの向きを電車の来る方向の逆に設置している。なぜかと言うと、動いている電車を見ると前に釣られてしまう人が多くいたからである。これらのことから、運動と視覚は結びついているといえるだろう。「揺れる部屋」において、地面が動いていないにもかかわらず部屋の中にいる人の姿勢が不安定になってしまう理由とも結びつくのであろう。
 結論として、人間は体を動かさなければ知覚することができないし、視覚性運動制度のように運動と視覚は結びついているから、見ることと体はつながっていると言えるだろう。

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