SSの大国 

SS ポケットモンスター プラチナ

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神と呼ばれしポケモンの伝説が語り継がれるシンオウ地方での、夢と冒険のお話です。
基本プロットは組まないけど春休み中は失踪しないと思いますの

リンカ
作成: 2016/03/12 (土) 21:02:10
最終更新: 2016/03/12 (土) 21:25:07
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リンカ 2016/03/12 (土) 21:25:44

....憎い

人々が 世界が憎い

だから私は、リセットする。そのための力を......!


「以上、カントー地方からお戻りになったナナカマド博士へのインタビューでした!」

音楽と共に、テレビ番組はCMへと変わった。

「人とポケモンは一緒...ならあたしもポケモンが欲しいなぁ...」

CMに切り替わったテレビをまじまじと見つめる少女、ヒカリ。彼女は十歳で、トレーナーの資格は持っていた。
だが、肝心のポケモンは持っていないのだ。

「ヒカリー!二階かー!?」

下から自分を呼ぶ声が聞こえた。

「ジュン?上がっていいよ!」

ヒカリが返事をすると、ジュンと呼ばれる少年が、凄い勢いで階段を駆け上がってきた。

「ヒカリ、さっきのテレビ観てたかよ!?」

ヒカリが「うん」と答えると、ジュンはさらに話を続ける。

「ナナカマド博士は有名なポケモン研究者だろ?ならポケモン持ってるはずだぜ!
お前もポケモン欲しいだろ!?」

ヒカリはそうかと気づいたような顔をする。
「マサゴタウンまで行くぞ!先行ってっから、遅れたら罰金だからな!?」

ジュンはそう言うと、今度は階段を駆け下りてヒカリの家を後にした。

「あたしのポケモン.....」
ヒカリは、まだ見ぬパートナーに夢を描いていた

2
セクハラ神士 2016/03/12 (土) 21:28:37

思案

3
リンカ 2016/03/12 (土) 21:55:25

ヒカリは母親に一言言うと、家を出ていった。
「草むらに入っちゃダメよ!」
と釘を刺されたが......

「おせーぞヒカリ!」
街の入口にはジュンが立っていた。せっかちな彼は数分待つだけでもうイライラしている様だ。

「さ、ナナカマド博士のところに行くぞ!」

「.....ジュン、草むらに入る気?」

ヒカリは母親に釘を刺された後なので、草むらに入るのを躊躇している。

「いいっていいって!よしいくぞ!」

ジュンはヒカリの手を引いて、草むらに入ろうとする。

「あーもう!あたし知らないよっ!」

その時だった。
「まてい!」と、重い声が背後に聞こえた。

「な、何だよ.....あ!」

「あなたは....ナナカマド博士!」

二人は驚いた。テレビで見た有名人がすぐ目の前に立っているのだから。

4
リンカ 2016/03/13 (日) 07:55:12

「お、おい....この人ってナナカマド博士だよな....?何でここに....」

ジュンは焦りながら、ヒカリにぼそぼそと話しかける。

「うぉっほん!」

ナナカマド博士は、老体でありながら凄い威厳を持っていた。

「....君たち、ポケモンを持たず草むらを歩こうとしたのかね?」

博士の問いに、二人は少し黙り込んだが、縦に首を振った。

「あたし達、テレビで博士のインタビューを観て....あたし達もポケモンが欲しいなって。それで.....」

ヒカリの弁解に、
博士は「うーむ」と考え込んだ。

「この子達はポケモンが欲しくてこんな事を....」

「博士ッ!もうこんな無茶絶対しないから!ポケモンを下さいッ!」

ジュンのその深いお辞儀には、ポケモンに対する想いがこもっていた。

「......わかった。ポケモンをお前達にやろう!」

博士はそう言うと、カバンを地に置いた。

「ほ、ホントかよー!?俺今嬉しくって変な感じだぜ....」

ジュンはかなり興奮しているようだ。

「博士、あたしもすごく嬉しいです」

ヒカリも、ジュンほどではないが嬉しさを表に出していた。